青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 《 終章 01


「カタリーナ、休憩にしようか」

 その呼びかけにカタリーナはギクリとして、手に持っていた紙束を机の上に何枚か落としてしまう。
 バラバラと落としてしまった紙を拾い集めて整えたあと、

「ではメイドを呼んでお茶にしましょう」
「いや、茶はあとでいい」
「………」

 カタリーナは無言で、執務机の向こう側に座るルイスを見やる。
 彼はニヤニヤとした面持ちでポン、ポンと自身の膝の上を叩いている。そこに座れという意味だ。

「……本当に『休憩』ですか?」
「ああ、僕にとってはね。執務以外のことはすべてそうだ。ほら、カタリーナ。早くおいで」

 急かされたカタリーナはしぶしぶ椅子から立ち上がり、彼のもとへ歩く。それから、彼の膝の上に机のほうを向いてまたがった。するとすぐに、うしろから彼の腕がまわり込んできて体を固定する。
 こうしてカタリーナを膝の上に乗せるのがルイスの『休憩』なのだ。

「へ、へんなこと……なさらないでくださいね?」

 無駄とわかっていても、一応念押しする。

「へんって、どんなこと?」

 言いながらルイスはカタリーナのドレスの胸ボタンを外しはじめた。

「そっ、そういうことをです! ……やっ、脱がせないで」
「お願い、少しだけ」
「ん、ゃぁっ……」

 ドレスの胸もとを押さえても、抵抗むなしくルイスは手際よくコルセットやシュミーズまでも乱していく。乳房があらわになるまではあっという間だ。

「ゃ、あ……ッ、ルイスさま」
「んん……いつ触れても柔らかいな、カタリーナの胸は」

 手でさわりやすいようにルイスはカタリーナの乳房をドレスの外へ逃がし、ふにふにと揉み込む。

「あれ……先端にはまださわってないのに、尖っているよ。どうして?」

 いやにわざとらしく指摘される。

「わ、わかりませんっ……!」

 説明できるはずもなく、カタリーナはうつむく。
 カタリーナの赤い頬にちゅっとくちづけて、ルイスは「ああ、そうだ」と言った。

「ウェディングドレスのデザイン画が届いていたよ」

 片方の手では胸をつかんだまま、引き出しを開けてデザイン画を取り出す。片手で器用に机の上に並べていく。

「ねえカタリーナ、きみはどれがいい?」
「ど、どれって……」

 こんな状態で決められるはずがない。

「ルイスさまの、いじわる……!」
「それは、僕がきみの乳首をいじらないから?」
「ち、ちがっ……」

 いや、それもある。ルイスは先ほどから乳輪のまわりばかり指で押し込む。
 もっとも敏感な薄桃色のいただきには、少しも触れてくれない。

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