青年侯爵は今日も義妹をかわいがる 《 第五章 10


「ぁ、おにいさま……っ」

 ルイスの碧い瞳が細くなる。口もとはわずかに弧を描いていた。

「違うだろう? 僕が本当にきみの『おににさま』なら、こんなことしない」

 意地の悪い笑みを浮かべてルイスはカタリーナの乳頭を指先でくすぐる。

「……は、ぁぅっ」

 指で弾かれた薄桃色を核にして快楽のさざ波がジワリと全身に広がっていく。

(そうだった……。名前を呼ぶって、決めたのに)

 とっさのとき――無意識だとつい、以前と同じように「おにいさま」と呼んでしまう。

「ルイスさま、くすぐったい……ふっ、ぁんっ」
「くすぐったい、だけ?」

 敏感な胸飾りをキュッとつままれる。
 カタリーナは「んぁっ」と短く喘ぎなからカクンッと頭を揺らした。
 もだえるカタリーナをうっとりと眺め、ルイスは右手を尻から脚の付け根へと移す。

「あっ……! そ、そこ……や、っぅ」

 本能的に、そこに触れられてはいけないような気がして、逃れようと腰を動かす。
 しかしルイスはカタリーナを逃すまいと腰もとをつかむ。

「きみのここがどうなっているのか、よく見せて」

 なだめるように言って、ルイスはカタリーナの腰を引いて膝を立たせた。
 尻を見せつけんばかりに彼に突き出す恰好になる。

「やっ……!!」

 なんて淫らな体勢なのだろう。しかし、腰もとをがっちりと彼の手と腕に固定されているので身動きが取れない。
 うろたえるカタリーナを尻目にルイスは何食わぬ顔で彼女の秘所をのぞき込む。

「……濡れてる」
「ふっ……!?」

 なにが、どういうふうに濡れているのかカタリーナにはわからない。わからないけれど、そこを見られているのだと思うと羞恥心ばかりがふくれ上がっていく。

「よかった……。ちゃんと気持ちがいいみたいだ」

 安心したようにルイスは息をつき、ふたたびカタリーナの乳首を指でつまんでこね、それと同時に陰唇を指で割った。

「ひゃっ! ぁ、あぁっ……」

 彼の指が濡莢を払い、なかの珠玉をツンとつつく。
 その瞬間、これまでの比ではない圧倒的な快楽が湧き起こった。

「あぁ、っや……そこ、やぁ……ッ!!」

 どうして彼の指はぬめり気を帯びているのだろう。そんな指先でその豆粒を押されると、自分が自分でなくなってしまいそうなほどの強烈な快感に襲われる。
 カタリーナは「はぁ、はぁっ」と荒く息をしながら、手近にあった枕をぎゅうっと抱きしめた。そうしていなければ、めくるめく甘い快楽に耐えられない。

「ここが、イイの……? カタリーナ」

 ルイスが穏やかな声音で尋ねてくる。カタリーナはなにも答えられない。

「もっと強くこすってもいい?」

 その問いにも、答えられない。そうされたらどうなるのか、まったくの未知数だ。

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