「腰を浮かせて……」
腰骨のあたりをつかまれ、そうするよううながされる。
すっかり体をとろかされているカタリーナはルイスの言いなりだ。
執務机の上に両手をついて、なんとかしてお尻を持ち上げる。そのあとは、ルイスがうまく突き上げてくれる。
「んぁっ、あぁ……ッ!」
大きな肉茎がみちみちと体のなかに押し入ってくる。濡襞をこすりながら奥へ奥へと進み、カタリーナの体内を我が物顔で蹂躙しはじめた。
「は、ぁ……カタリーナ」
熱い吐息を漏らして、ルイスはカタリーナの乳首を指でなぶりながら腰を上下に揺する。
「あっ、ふぁっ……ぁ、んっ、はぅっ」
律動に合わせて短い嬌声が出る。
猛々しい剛直が弾みながら体の内側をこすっている。
ぐちっ、ぬちゅっという卑猥な水音とともに快感が全身に広がっていく。
――気持ちいい。けれど、だんだん物足りなくなってくる。最奥をガツガツ突いてほしいなどと思ってしまう。
「もっと深いところに、ほしい?」
カタリーナがじれるのを見計らっていたのか、タイミングよくルイスが尋ねてきた。
「ん、んんっ……もっと、ほし、い……ルイスさま……!」
ルイスは笑みを深めて、カタリーナの体に両手を添える。
「立てる?」
「ンッ……」
喘ぎまじりの返事をして、カタリーナはルイスの膝から下りた。執務机にもたれかかるようにして彼に尻を突き出す。
ドレスの胸もとは乱れ、裾は腰でもたつきドロワーズは下にずらされているという淫靡な恰好でカタリーナはルイスを誘う。
ルイスはカタリーナの乳房を左手でつかみなおし、下半身の花芽を指で押しまわしながらふたたび肉棒を突き入れた。
「ふゎっ、あ、あぁっ……!」
肉槍はいっきに最奥までやってきて、容赦なく行き止まりを穿つ。その激しさで、つかまれていないほうの乳房がぶるぶると揺れた。
「ルイス、さまっ……あ、んぁあっ……わた、し……っ、もう――」
すぐにでも絶頂してしまいそうだった。
ところが彼はいじわるで、カタリーナがそう言うなり最奥を突くのをやめてしまった。
カタリーナの隘路の入り口、ぎりぎりのところまで陰茎を引き抜き、彼女をじらす。
「や、やぅっ……」
雄棒が体から抜けそうになってあせる。そんなふうに思ってしまう自分に愕然としながらも、彼のものを身の内に留めておきたくて必死になる。
カタリーナが左右になまめかしく腰を揺すると、ルイスはたまらないと言わんばかりにふうっと息を吐き出した。
「かわいらしい催促だね、カタリーナ」
ルイスはカタリーナの上半身を抱き寄せて、肉杭を奥へと突き込んで激しく前後させる。
「ぁあぁ、あっ、あぁっ!」
絶叫に近い喘ぎ声が執務室にこだまする。
そうしてカタリーナはルイスの尽きぬ愛に溺れるのである。
FIN.
お読みいただきありがとうございました!
熊野まゆ

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男爵令嬢のエステルは、幼なじみの侯爵レジナルドの下で小間使いとして働いている。レジナルドは領務のかたわら遺跡発掘を行っているやり手の侯爵だ。 貴族令嬢として平々凡々な日々を送っていたころに比べると極めて多忙で、このままでは婚期を逃してしまいそうだけれど、大好きな遺跡発掘現場のすぐそばで生活しているので幸せだ。 エステルはある日、遺跡に隣接する博物館で、レジナルドの弟ライアンが学芸員のヘレナに熱視線を向けているのを目撃してしまう。 「ライアン様はヘレナさんのことが好きなのかも」と、彼を秘かに慕っていたエステルはショックを受け、気落ちする。そんなエステルに、レジナルドは「気になるのならライアンに直接、訊けばいい」とけしかけてきて――!? ![]() ※ Kindle Unlimited 30日間の無料トライアルでお読みいただけます!! 試し読みはコチラから♪ |